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このブログは主に親指シフトを用いて書かれています

ubuntuを入れました

 僕のパソコンはx202eという五年前のエントリーノートなのですが、ブラウザのタブを5つぐらい開くとすぐメモリ(4GB)を使いきって動作がもっさりするので怒り狂ってubuntuを入れました。
 http://www.iandprogram.net/entry/2015/09/15/115918

手順は大体上の通りにやりました。
少し補足するとすれば
そもそもドライブの縮小とは何かわからない→使っていないHDDの容量を未割り当て領域にすること。つまりubuntuが使う分の容量を確保すること。


UNetbootinのselect version→(ubuntuのバージョン)_Live_x64の方を選ぶ

ubuntuのインストール→サードパーティーのソフトウェアをインストール(文面うろ覚え)にチェックをいれる。flashとかインストールしてくれる

ubuntu のインストール中にUSBを抜いてしまった→強制終了してwindows からパーティションを削除してもう一回ubuntu を入れる。ちなみになんでこんなことを書くかというと自分でやったからです(3回インストールし直した顔)。

まぁまだ本格的に使ってませんがブラウザではてなブログとか開くと明らかに速いです。linuxに慣れるためにちょこちょこ使っていきたいです。

ルッククロス乗りがカーボンロードバイクを買ったので

自慢するしかないでしょう

自転車の記事書こうとは思っていたけど肝心のネタがないので書けませんでした。しかしやっとネタが登場。

買ったバイクはscott のcr1 20(105ミックス)です。これは2017年モデルなのですがcr1というブランドは2017年に廃止されているのでこれが最後の世代ということになります。

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https://www.cyclesports.jp/articles/detail/79993より

  写真とるのすらめんどくさいので引用で失礼します。

 正直買うときめっちゃ悩みました。大金払って物を買うなんて経験今までで一度もなかったし、買ってもすぐ飽きるんじゃないかとかなんとか考えて超迷ってました。今は買ってよかったと思います。

 ちなみに値段ですが、2017年モデルということもあってか税込み15万でした。定価25万(税込み)なのでかなりお買い得でした。15万ってアルミバイクの価格帯じゃん!ここまで安くなかったら買ってなかったです。(やめるかもしれないからなるべく安いのにしとこ・・・)とか思ってたぐらいなので。

 納車のあと少し走っただけでもうweekend bikes(ルッククロス)との違いがはっきりわかりました。振動がめっちゃ柔らかい。今でも街乗りで現役の我が愛車weekend bikesでは震えて震えて仕方ないような道路でもうまく振動をいなしてくれます。ただ一つ不安なのがこういうコンフォート志向のバイクは加速性能が悪いといわれていること。将来はできるならレースに出てみたいのでちょっと気になってました。しかし知り合いのロード乗りに聞いたところ「結局足だよ」との至言を頂いたので購入を決断。

 あともう一個気に入ってるのがフルカーボンなとこ。フォークだけじゃないですよ!?フルですよ!?アルミみたいな溶接じゃなくてカーボンシートを重ねて熱整形したあのカーボンですよ!?フルカーボンっていう響きがもう大好きです。

 買ってすこし驚いたのが自転車本体以外に結構金がかかること。サイクルジャージ買って、ビンディングシューズとペダル買ってボトル買って・・・と行くと最低でも5万はかかります。多少は覚悟していましたがいざ買うとなるとここでも尻込み。まぁ買いましたけど。

 今度ロングライド行く予定なんで言ったらまたなんか書きます。

 

 

↓昔書いた記事。当たり前ですけど定価25万と3万の自転車比べると圧倒的に前者の方が快適だし速度でます。  

arark.hatenadiary.jp

 

華氏451度 の感想

 とても面白い。こういう思想的に厚い本は好き。
 まずファイアマンが本を燃やす職業だっていうのがいい。とても皮肉が効いていて、一歩下がって物を見てるようなかっこよさがある。
 内容の柱としてはもちろん本の価値についてなんだけど、ここがとてもよくできている。ファイアマン側の論理ももっともだし、本を擁護する側も一理ある。ぶっちゃけると自分もファイアマンと似たような(しかし程度はひくい)ことはしばしば考えてたんだけど、俺が考え付くようなことはそりゃ誰かがやってるよなと思った。結局本の価値に対しての明快な解答はないけど、まぁそんなのはどこにもないんだと思う。自分達がそれを考え続けることに意味があるのではないか。
 重要なのはこれがディストピアを描いてはいるがその大元はユートピアへの志向だということ。みんなの人権を最大限守ろうとする現代は、本書でかつて目指されていた(そして目指されている)ユートピアと全く同じである。人権がいらないなんて絶対に言えないけど、人権擁護という正論を盾になんでもかんでも推し進めると良くないのかなと思う。かつて草薙少佐は言いました「人権は聞いたことはあるが見たことはない」と。あんまり盲信するのはよくないかも。
 こうしてユートピアディストピア論を展開してるともうユートピアディストピアの境界なんて無いんじゃないかと思う。そこにあるのは文体や描写の好悪の違いだけで、端的に言うと好きか嫌いか。harmonyでもユートピアが悪し様に描かれていたし一九八四年も単なるディストピアじゃない(はず。うろ覚え)。
 本書も古典SFの例に漏れず、イコン的なガジェットを使ってるわけだけど、こういうのをみると現実がかつてのSFを追い越したんだなーということを確認する。
 終盤で「わたしがボルヘスです(うろ覚え)」とか「あの町はみんながロールズだよ」とかいうくそかっこいい台詞がでてくるんだけど俺もこんなこと言ってみたい。

感想を書く本

道化師の蝶

オブザベースボール

華氏451度

パーマーエルドリッチの三つの聖痕(途中)

 

 ただ道化師の蝶とオブザベースボールは図書館で読んでもう返してしまったので感想は書かないかも。読んだことのある人ならわかるとおもうが、感想が書きづらいことこの上ない。

 あと自分にはディックは合わないんじゃないだろうかと思う。「パーマー~」がとにかく面白くない。高い城の男も合わなかったし。とにかく「アンドロイドは~」を読んでから決めたいと思う。

 最近このブログの方向性についてよく考える。感想を書くのか書評を書くのか。感想なら自分の思ったことを言うだけだからまだ身の丈にあっているが、書評となると途端に崇高で意味のあることを書かなければと思うし、そもそも書き方がわからない。あらすじを追って行っても意味はないだろうし。やはり書くからには新しい知見を持ち込みたい。

 

 

小説 君の名は の感想

 ブックオフで100円だったので買ってみた。いやー読みやすくて良かった。最近は理屈をこじらせた変な小説ばっかり読んでるので、リフレッシュできた。

 自分は「君の名は」が公開する前から新海ファンで(古参アピ)君の名は、にももちろん期待していたけど、まさかあんな大きなブームになるなんて思ってなかった。新海作品なのに珍しく広告打ってるなーとは思ったけど。

 で、中身だけど、やっぱり「君の名は」は映画が一番かなーと思う。「君の名は」はファンタジー青春映画なわけだけど、自分はファンタジーをみると色々作者の(恣意的な)仕掛けが気になってしまう質だから、そこらへんを勢いで流してくれる映画の方が余計なことは考えずに楽しめた。流れということでいうと、小説は地の文が気になった。本書は一人称小説なんだけど、走って息も絶え絶えの状況で「息が切れ、ひざが笑っている」なんて冷静に解説されると違和感を感じる。やっぱり人ってそんなに言葉で生きてないよね。「苦しい」とか「愛しい」とか、しいて言葉にするとしたらそのぐらいの単純な感情しかないと思う。

 考えてみると今まで普通に読んでいた一人称小説はどれもこれも感情をわざわざ言葉にせず地の文は情景描写に徹していた気がしなくもない。パラパラと確認してみると「ヨハネスブルグのの天使たち」は感情を直接ではなく行動や発言を用いて間接的に描いてることが多いように感じる。

 さんざん言ったけど、中身は普通に面白かったし、映画では断片的にしか描かれていなかったところも掘り下げられていて、ファンブック的な楽しさがあった。

ヨハネスブルグの天使たち の感想

  読んではいたけど、なかなか感想を文章にすることが難しくて放置してました。

 本書はDX9というロボットが落ちることをテーマにした連作短編集で、テーマからもわかるように、何が言いたいのかわかんない。そういうわけで感想が書けなかったわけです。感想が「なんかすごかった」しかないから話の膨らませようがない。

 解説には「答えを求めて読むものではない」とあるけどまぁ結局この辺りが落としどころなのかなと思う。作中にも「教訓はなんだ」「教訓はない。あるのは事実だけだ。」っていう部分があったし。いっそ円城塔みたいに「言いたいこと隠してますよ~~」的な雰囲気をこれでもかと出してくれれば頑張って探す気にもなるけど、ない確率の方が高そうなのであきらめてしまった。

 中身としては、前半より後半のほうが好み。特に最後の「北東京の子供たち」。これはほんとに個人的な性癖なんだけど、自分はポストアポカリプスがほんと好きで、「北東京の子供たち」はそれが一番強く感じられたっていうだけ(アポカリプスしてないけど)。ポストアポカリプスといえばJGバラードがアポカリプスアポカリプスしてるらしいので今度はぜひ読む所存です。

 正直に言うと、二番目の「ロワーサイドの幽霊たち」は内容がよくわかんなかった。なんでもう一度9.11を起こそうとしたのかが謎(スラム化したから?)。誰か解説してくれ。

 そういえば本書で著者はポスト伊藤計劃だと言われることもあるみたいだけど、伊藤計劃を求めて本書を読むと失望というか、期待外れだと思う。これはポスト伊藤計劃の定義の問題で、1.脳科学を取り入れて人の意識や理性を扱うSF 2.近未来を舞台にして現代の問題点をあぶりだす という二つの定義があるとすると本書は2の方。ただ2の定義に当てはまる本なんて伊藤計劃以前も以後も変わらずあった(ある)わけで、無理やり伊藤計劃に当てはめるのはちょっとなと思う。結局伊藤計劃が面白すぎるのが悪い!。SFを読むごとに読者のうちに立ち上がってくる伊藤計劃の記憶。これも彼が仕組んだ「計画」の一部なのかもしれない。とかいう何の役にも立たない解説が様式化されるかもしれないぐらいには偉大だと、小生は思いまする。

PyQを始めました

 色々一段落したのでいい加減プログラミングをやろうと探してみたけど、未経験者が初心者になる教材はあるのに、その後の教材がなかなかないor見つけにくいことがわかった。あと本の値段も安くはない。
 そこで出会ったのがこのPyQ!なんと一ヶ月3000円で教材がやり放題!タイトルをざっとみたところ応用までやってそうなので入会。とりあえず50問ぐらいやってみたけど内容は写経メインでよさげな感じ。ただプラグインのせいなのか次の問題をやろうとすると一度やった問題に戻るので一手間余計にかかるがまぁ大したことじゃない。
 

単純な脳 複雑な私 の感想

 結構前によんでたけど、二読目したので感想をば。

 前の記事で「つながる脳科学」の感想をかいたけど、あれよりは数倍自分の知りたいことが書いてあった。とにかく脳の不思議なところを門外漢にわかりやすく、それでいて面白さが失われないように解説してる。普通自分が好きな領域の話になると長々と話したくなるのが人の性だと思うけど、実験方法などの過程を必要最小限にして結果と考察に重点をおいていて、退屈な講義にならないように工夫したんだろうなと感じられる。

 自由意志の議論でよく引き合いに出されるリベットの実験も本書は扱っていて、人間には自由意志ではなくて自由否定があるんじゃないかというのはとても興味深かった。

感じる/感じない 自分/自分じゃない みたいな哲学的な話題が満載で、SF読む人なら読んでおいて損はないと思う。そういえばいい加減SFの有名どころを読み進めなければ。