鴨川ホルモー の感想

 感想を一言でいうと「なんだこれ」。

 内容としては真面目に不真面目をやってる大学青春エンタメ小説で、京都が舞台。俺にとっては真面目に不真面目で京都といえば森見登美彦が真っ先に思い浮かぶ。パクリだとかいうつまらない意見を言うつもりはないけど、やっぱりどうしても比べてしまうのは許してほしい。個人的には森見のほうが好きかなぁ(まだ万城目学は一冊しか読んでないけど)。森見作品のほうが、笑えるところが多かった気がする。

 あと俺はどうしてもファンタジーにいちゃもんをつけたくなる癖があるようで、鴨川ホルモーみたいな設定を出されると、少し白けてしまうのが今回確信できた。そういうわけで「夜は短し歩けよ乙女」より「四畳半神話体系」が好きだし、「聖なる怠け者の冒険」より「恋文の技術」のほうが好きである(鴨川ホルモーの感想なのに森見作品で申し訳ない)。

 肝心の鴨川ホルモーに戻ると、真面目に不真面目やっててとても好き。吉田代替わりの儀とか高村の髪型とか主人公の性癖(?)とか、斜め上の発想なのがいい。前述したとおり、少しファンタジックな設定が俺と合わなかったけれど、大方は楽しめた。個人的に気に入ってるのが早良さんとの顛末で、考えすぎて動けなくなる頭でっかちの大学生が面白かった。こういうぼんくら大学生は森見作品にもよく出てくるのでどうも惹かれるものがあるみたいである。

 深く考えずに頭空っぽにして笑える小説だと思う。