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横浜駅は増殖する

 ふと思い立って「小説サイト」でggってみたところかなり面白い小説を発掘してしまった(俺が知らなかっただけ)ので紹介と感想。
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154905871
正直こんな駄文読んでるよりとりあえず読んでみた方がいいです。全然長くないので。
 舞台は今から数世紀の後、増改築を繰り返した横浜駅が自己増殖の果てに本州の99%を覆った未来。もうこのあらすじを読んだだけで面白いですね。俺は横浜駅行ったことないですが、多分ずっと工事やってて、筆者がもやもやしてるんだろうなってことは充分過ぎるほど(勝手に)感じ取れます。
 舞台設定がぶっ飛んでるので台詞もぶっ飛んでます。対岸から横浜駅が射出される。九州を横浜駅から防衛する。などなど、痺れる台詞を真顔で言ってるのがかなり得点高いです。冒頭で富士山の上にエスカレーターが出現したので夏だとか言っててもう衝撃受けました。
 そしてSFガジェットが凝ってるのもとても嬉しい。並べてくとネタバレになるので書きませんが、たまたま俺が浅く狭く持ってる知識と丸かぶりしてるのでとても楽しかった。作者のページを見ると研究職だそうで、どうりでちゃんとしてるわけだと納得しました。
 短いのにちゃんと小説一本読んだ達成感がありました。ちなみに同じ作者の作品で「HALとSHURA」もあるのですがこれもかなり面白いです。