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華氏451度 の感想

とても面白い。こういう思想的に厚い本は好き。 まずファイアマンが本を燃やす職業だっていうのがいい。とても皮肉が効いていて、一歩下がって物を見てるようなかっこよさがある。 内容の柱としてはもちろん本の価値についてなんだけど、ここがとてもよくで…

感想を書く本

道化師の蝶 オブザベースボール 華氏451度 パーマーエルドリッチの三つの聖痕(途中) ただ道化師の蝶とオブザベースボールは図書館で読んでもう返してしまったので感想は書かないかも。読んだことのある人ならわかるとおもうが、感想が書きづらいことこ…

小説 君の名は の感想

ブックオフで100円だったので買ってみた。いやー読みやすくて良かった。最近は理屈をこじらせた変な小説ばっかり読んでるので、リフレッシュできた。 自分は「君の名は」が公開する前から新海ファンで(古参アピ)君の名は、にももちろん期待していたけど、…

ヨハネスブルグの天使たち の感想

読んではいたけど、なかなか感想を文章にすることが難しくて放置してました。 本書はDX9というロボットが落ちることをテーマにした連作短編集で、テーマからもわかるように、何が言いたいのかわかんない。そういうわけで感想が書けなかったわけです。感想…

最近読んだ本

ヨハネスブルグの天使たち 道化師の蝶 オブ・ザ・ベースボール あとで感想を書く・・・はず

PyQを始めました

色々一段落したのでいい加減プログラミングをやろうと探してみたけど、未経験者が初心者になる教材はあるのに、その後の教材がなかなかないor見つけにくいことがわかった。あと本の値段も安くはない。 そこで出会ったのがこのPyQ!なんと一ヶ月3000円で教材…

単純な脳 複雑な私 の感想

結構前によんでたけど、二読目したので感想をば。 前の記事で「つながる脳科学」の感想をかいたけど、あれよりは数倍自分の知りたいことが書いてあった。とにかく脳の不思議なところを門外漢にわかりやすく、それでいて面白さが失われないように解説してる。…

つながる脳科学 の感想

脳科学からみた心の仕組みや倫理について興味があって読んだけど、正直知りたかったことはあまり書いてなかった。 まず本書の形式は脳科学の専門家がそれぞれ自分の研究をバラバラに語っているので、前の章で解説された語句がまた解説されてうっとうしいとい…

言語学の教室 の感想

前回「ビックデータコネクト」で一息ついたので、また教養書に戻った。はじめてkindleでよんでみたんだけど、寝っ転がりながらの読みやすさが紙の本と段違いなのと移動中にさっとスマホ出してすぐ読めるのでとても使いやすい。kindle readerを買おうかなとも…

ビックデータコネクト の感想

最近重い本が続いていたので、普通のエンタメ小説を読んでみた。 やっぱり藤井さんの小説は面白い。ほんとによく練られてる。正直練られすぎててわかんない部分もある。個人情報の取り扱いが云々とかはわからなかった。読んでるこっちがわかんないのに藤井さ…

戦争広告代理店 の感想

最近戦争に関するドキュメンタリーを色々読んでいるけど、そのすべてが、自分が今まで全く知らなかった領域を教えてくれるので自分の価値観がぐわんぐわんと揺れている。本書もそのうちの一つ。 一番読んでいてためになったのが、いかにアメリカの政治が行わ…

鴨川ホルモー の感想

感想を一言でいうと「なんだこれ」。 内容としては真面目に不真面目をやってる大学青春エンタメ小説で、京都が舞台。俺にとっては真面目に不真面目で京都といえば森見登美彦が真っ先に思い浮かぶ。パクリだとかいうつまらない意見を言うつもりはないけど、や…

誰にも書けなかった戦争の現実 の感想

本書はWWⅡについてのノンフィクション。ブックオフで200円で売ってたので読んでみたけど値段以上の価値があった。 WWⅡに関するドキュメントは全く読んだことがなくて、これが初めてだけど、非常に詳細かつ広範に調べられていると思う。まず本がとても分厚い…

boy's surface の感想

self reference engin(SRE)から円城塔に入ったので、どうしても比較してしまうのですが、俺個人の好みとしてはSREのほうが好きです。 本作も円城塔の例にもれず、やたらと迂遠で遠回りな文体が採用されているわけですが、これが今回の作風とあってないなぁ…

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)についての愚痴

※注意※ただの愚痴でなんらの客観的事実にも基づいていません。 SSHっていう制度があるんですよ。通信プロトコルじゃなくて、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とかいう噴飯もののネーミングの教育制度が。 ざっくりいうと、SSHとは、高校で、理系が好きな…

ブックオフがSFに厳しい

正月にブックオフで本全部20%offという弩級のセールやってたのでディレッタントな俺はどうせ読まないのに、沢山仕入れようと思って意気込んで行ってきたわけです。 しかし血眼になっていくら探してもSFコーナーは本棚の一列の半分だけ。ブックオフは違う棚に…

無敵の作家

思うに、円城塔って文学的評価という点において無敵なんじゃないだろうか。 無敵というのは、読んだ全員が楽しめるということじゃない。amazon のレビュー欄では実際つまらなかったっていう人がいるわけだし。今言ってるのは「自分に合わない」と感想を述べ…

横浜駅は増殖する

ふと思い立って「小説サイト」でggってみたところかなり面白い小説を発掘してしまった(俺が知らなかっただけ)ので紹介と感想。 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154905871 正直こんな駄文読んでるよりとりあえず読んでみた方がいいです。全然長くないの…

ハーモニー的な虐殺器官

「大変です!虐殺器官を読んだものは意識が消失し重大犯罪を圧倒的に引き起こしやすくなることが判明しました!」 「なんだと!今すぐ発禁にしろ!」 「だめです!パターン反転!発禁にしたことで逆にネットで拡散されています!」 「なんだこれは!意識消失…

self reference engineの感想2

最近SREを壁紙にしたので本棚から引っ張り出してきてもう一度読んでるわけですが、時間をおいて読み直すと新しいものが見つかってとても面白い。そしてそれと同時に一体どれだけ読み落としてたんだとすこし落ち込むのですが。 何が面白いってまずかっこいい…

self reference engine の表紙

最近壁紙に飽きてきたので色々さがしているんですが、好きな小説の表紙を壁紙にすれば幸せになれるのではと思ってSREを壁紙にしました。ちなみにその前は壁紙に動画を設定できるようにしてエヴァQ本編を垂れ流してましたが、寝ておきると自動的にデフォルト…

gene mapper 感想

久しぶりにちゃんとした王道SFを読んだ感じがします。最近は癖のある本しか読んでなかったので王道ですがむしろ新鮮に感じました。 読んでてちょっと引っ掛かったのですが、ARといえば私は視界にポップというか吹き出しみたいなものが出てくるのを想像してい…

monacoinマイニングを夢想する

最近マイニングが本格的にやりたい、というかできるだけ金をかけないでPCが欲しいので今monacoinを掘ったとしたらどれぐらいの利益が見込めるのかちょっと計算してみました。 まずvip poolに載っているハッシュレートの値で計算してみます。一日にどれだけ…

ディファレンスエンジン 感想

正直まったく面白くありませんでした。登場人物多いしわけのわからん単語ばっかでてくるしで、身の丈に合わない英語長文をとりあえず目で追ったような感じになりました。 途中まではそこそこ頑張って読んでいたのですが、マロリーが大悪臭を切り抜けたあとら…

ニューロマンサー/ ウィリアム・ギブスン 感想

読みました。二回読みました。だって全然説明しないんですもん。旅の目的とか異常事態がおこったとか物語の流れを左右することがさらっと書かれてるので今なにやってるのかわかんなかったり、はるか昔のページのことを当たり前のように掘り返したり、急に違…

くそザコナメクジがmonacoinを掘った

この記事で説明していること ゴミみたいな基礎知識 プールマイニングのやり方 換金方法はなし。とりあえず掘っただけ monacoin採掘した!とかほぼ水くらいまで煎じられた話題ですが私が躓いたところを書いときます。初めて2日の初心者が書いてるので全く信…

イニシエーション・ラブ 感想 

趣向替え第二弾。叙述トリックでggってたらたまたま目についたのでよんでみました。 ずっと「ミステリはどこ・・・('ω')」っなってましたが最後のほうの物理学専攻ですのあたりでやっと「ん?」となりました。気づかなかった言い訳をするとこれも全く推理せ…

アクロイド殺し 感想

ちょっと趣向を変えてミステリを読んでみました。叙述トリックの元祖ということでミステリ小説界の歴史に残っている作品だそうです。 私は全然ミステリは読まないのですが、そんな私でもそこそこ楽しめました。オチを知らなければもっと楽しめたと思いますが…

「戦争」の心理学/デーヴ・グロスマン 感想

前書きに書いてある通り、とても実践的な本でした。 「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム 作者: デーヴ・グロスマン,ローレン・W・クリステンセン,安原和見 出版社/メーカー: 二見書房 発売日: 2008/03/01 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: …

アルジャーノンに花束を/ ダニエル・キイス(小説) 感想

かなり面白かったです。 アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV) 作者: ダニエル・キイス,小尾芙佐 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/03/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (12件) を見る 毎回こういう登場人物の内面に焦点をあてた作…