ビックデータコネクト の感想

 最近重い本が続いていたので、普通のエンタメ小説を読んでみた。

 やっぱり藤井さんの小説は面白い。ほんとによく練られてる。正直練られすぎててわかんない部分もある。個人情報の取り扱いが云々とかはわからなかった。読んでるこっちがわかんないのに藤井さんは何をどうして作れたのか全く想像がつかない。

 本書も例によってSFガジェット(現実にもあるけど)がたくさん出てくるわけだが、今作はプログラムとかネット関係の用語を知らないと読むのに詰まると思うので、あまり初心者向けじゃないかも。まぁそこらへんを乗り越えても死ぬほどめんどくさい法律用語が出てくるのでラノベのように簡単には読めない。

 自分の読書順では「公正的~」と「gene mapper」そして今作と、つづいて中国が出てきたわけだけどほんと藤井さんは中国が好きだな。森見登美彦が京都をさんざん荒らしまわってるのと同じで、中国には謎を全部吸収してくれる性質でもあるのか。と書いてみると確かに欧米はルールがちゃんとしてて透明性があるイメージがあるのでやっぱり事件を起こすとしたら中国なのかもとは思った。

 終盤の謎が収束していき、トラブルが続々と発生してくるスピード感も手に汗握ってとても面白かった。